2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
文脈:「クリスマスツリーが自然に倒れたら持って行っていいよ」と言ったら本当に倒れてサリーにツリーをとられてしまった少年が,サリーの家にやってきている: サリー: What are you standing on our porch for? Go home! 少年: I want our tree back! サ…
from X to Y という英語の表現は「XからYまで」とも「XからYへ」とも訳されますよね.なんとなく訳し分けてはいるのですが,たとえばもし中学生に「どうちがうの?」と聞かれたら,前者は範囲を表し後者は方向を表すんだ,というように説明するところです. …
昨日のエントリと(少なくともぼくの頭のなかでだけは)関連してることを少し書いておきます. 1. 表題の英文は有名な例で,Jackendoff (1975)*1, Fauconnier (1994)*2 などで論じられてきました: (1) In Len's painting, the girl with blue eyes has gree…
いま訳したサールのインタビューには,こんなセンテンスがあります: So anyway, those are just very superficial thoughts [that I'd like to discuss in an eventual book about political philosophy]. 表面だけをみると,カッコでくくった関係節の先行…
北東の方角に向かって呪いの電波を送っておきました.( ( ( ( ‡ ) ) ) ) id:nosem先生なんて大嫌いりゅん! お祝いにダミ声で次の歌を歌いたいと思います:
はてなダイアリ内でつけたコメントは自動的に「最近のコメント」にリストアップされるのですが,それ以外のよそ様のブログや掲示板でコメントをつけたときはこのエントリに全てメモっておくことにします.とはいえ,よそ様にコメントすることはめったにない…
大堀壽夫, 言語的知識としての構文──複文の類型論に向けて,坂原茂 (ed.) 『認知言語学の発展』,pp. 281-315, ひつじ書房, 2000. 4. 4. 日本語においては依存関係をもった節の後置は会話体でよく見られるが,構文スキーマとしてさらに興味深いのは,「から…
サールてんてーのインタビューを訳していて気付いたことなのですが,どうも,会話らしい訳文にするには「〜から」とか「〜ですし」みたいな中断節を適度に使ってあげるとそれっぽくなるみたいです. たとえば―― |サール: もし誰かがみかけと現実の区別なん…
ドキュメントスキャナの ScanSnap S1500 を手に入れてからとりあえず論文やら書類やらをボンガボンガ読み取らせて紙をなくしていくお部屋のレコンキスタをやってます. で,ついに OCR の「読取革命」も買ってしまいまして,いよいよ夢の「マリみてコーパス…
I. A. Sag, T. Wasow & E. M. Bender, Syntactic Theory (2nd edition) より,「多重継承階層」(multiple inheritance hierarchy) のセクションを抄訳しました: 「多重継承階層」(Scribd) Syntactic Theory: A Formal Introduction (Csli Lecture Notes, No…
先日発売となった MOSAIC.WAV の 4thアルバム『Superluminal Ж AKIBA-POP』公式PVです(配布ページ).検索しても意外にまだなかったので*1あげてみました. 踊ってるちっこいのは,左から ふぉるしぃ(ギリギリ科学少女ふぉるしぃ) リスク(Magical Hacker…
ブログ Philosophy, et cetera から小ネタのエントリを訳して紹介します: まぎらわしい哲学用語 (Misleading Philosophical Jargon) 物事をわかりやすくするどころか逆にわかりにくくしてる哲学用語といえば,みんなが思い浮かべるのはどれだろう? 用語の…
ぼくにはよくわからないネタも多い xkcd*1 ですが,今日のはわりとわかりやすかったので,ためしに訳しました: 1コマ目: 《不都合な真実の井戸》科学は不死の方法を発見するかもしれない.だが,その発見がこれから80年のあいだになされることはない. 2コ…
たった2行しかない「ちらしの裏」にブックマークが3つもついております.最初にクリップしたdlitさんの人徳のなせるワザですかギギギ コメントにはどれも同感です.順に紹介させていただきます. dlitさん: 特に「要素還元主義」に対するヘンテコな批判(に…
人から,「きみの癖みたいですね」と指摘されて気がついたのですが,じぶんが和訳した文章を改めて読んでみると 心が体に影響するだなんて,いったいどうすれば可能なんだ? もし意識的な現象みたいなものが実在するとして,そんなものが物質的な粒子の世界…
言語学者は,オースティンが「不適切」という語を,可能なかぎり広く適用されるような包括的な用語として使っているという事実を見落としている.言語学者は一般に,「不適切」という語を文に適用し,ある種の新語として使っている.その場合,「不適切」と…
「構文」て,とっくに認知言語学ならではのものじゃなくなってるんじゃないですか. 「要素還元主義」はたいてい藁人形.
視点についてもうひとつ. twitter でぶつぶつ言ったことをこちらに載せておきます. ファイルを整理してたらこんな例文のメモがでてきた:「俺がそう思いたがっているのだからそう思わせてくれ」(銀英伝OVA, ep.93).若本ボイスで読んでいただきたい.(tw…
翻訳家・山岡洋一氏の「飛躍と密着の間」から,ある英文和訳の例を引きます: 暴漢がこちらにやってくるとか、車が吹っ飛んでくるとかいう情景をなかば覚悟して、マーティはふりむいた。だが、いつもの静かな住宅街にいるのはマーティただひとりだ。 (Turnin…
いろいろあってもマキちーの笑顔をみてるとだいたい大丈夫になります.
人生のすべてが順調です. ウッ