2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アセモグルせんせいにきく:近代の経済成長 (2/3)

昨日の続きです. Romesh: 現代の経済成長をみると,第二次世界大戦いらい長きにわたって途上国を成長させようと努力を重ねながら,大方は不首尾に終わっていますよね.つまり,せいぜい日本と,少しあとになって韓国や香港あたりがつづいたくらいで,ほんの…

アセモグルせんせいにきく:近代の経済成長 (1/3)

【追記:この訳文の PDF をアップロードしました:tr_Acemoglu_2009_INTERVIEW_modern-economic-growth.pdf 】 ダロン・アセモグルの下記インタビューを訳して紹介します: Daron Acemoglu, "Modern economic growth." Interviewed by Romesh Vaitilingam, 2…

アセモグル「国を豊かにするのはなにか?」(2/2)

【訳文を追加しました】 【PDF をアップロードしました】 昨日のつづきです: 制度がそれほどまでに国々の貧富にとって重要だと,どうしてわかる? まずはノガレスに目を向けてみよう.ノガレスはメキシコ-アメリカ国境のフェンスで二分されている都市だ.ど…

アセモグル「国を豊かにするのはなにか?」(1/2)

【PDF をアップロードしました】 『エスクァイア』誌にダロン・アセモグルが寄稿した文章を訳してみます.3回に分けてゆっくりやります 2回でおわってしまいました.正直,内容はいまいちな感じですが,関心がおありならどうぞ. 国を豊かにするのはなにか?…

いただいた匿名コメントにお返事

ご配慮とはげまし,ありがとうございます.今後ともおごらないようにつとめていこうと思います.

メモ:大津「粉砕」論文

大津由紀雄「『英語帝国主義』はメタ言語能力によって粉砕できる」『現代英語教育』1995年3月号,pp.20-23,研究社. 大津由紀雄「『英語帝国主義』はメタ言語能力によって粉砕できる補論」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』第31号 (1999) pp.169-175. KA…

インタゲ陰謀団,怪文書製造中

追記:できました! night_in_tunisia さん最高です イングランド銀行発行 解説!量的緩和 日本語版 プレビュー - 徒然なる数学の日々 「解説! 量的緩和」(PDF) イングランド銀行がインフレターゲット政策について一般向けにわかりやすく解説したパンフレッ…

xkcd: レゴ

http://xkcd.com/659/ ぱぱ:レゴの家をバラしてパーツをごっちゃにして箱に放り込んだら,もとの家はどこにいくかな? むすめ:箱のなか. ぱぱ:ちがうよ.パーツはただのパーツなんだ.宇宙船になったり電車になったりできるだろ.家もそんな組み合わせな…

つくづく思うのですが

「生成文法をやってます」といえば「ああ,統語論をやってるんですね」となり, 「統語論をやってます」といえば「ああ,生成文法をやってるんですね」となるように, 「生成文法=統語論」とイコールでむすばれていることが多いですね.でも,生成文法はま…

とりあえずメモ:「デフレ:問題の概観」(スウェーデン国立銀行)

追記:リフレ政策ポータルwiki に訳文を掲載しています:「デフレ:問題の概観」――この訳文は,hicksianさん,night_in_tunisiaさん,tmpsoulcageさんの手で最初のドラフトがつくられました. via Hicksianさん@twitter "Deflation - an outline of the prob…

「デフレ:問題の概観」ファーストドラフトできました!

下のエントリにも追記しておきましたが,スウェーデン国立銀行のレポートの翻訳がひととおりできあがりました.ぜひご一読いただきたく. デフレ:問題の概観 - リフレ政策ポータルwiki 一晩またずにやってくださったジェバンニなみなさんの名前をあげておき…

ずぶずぶずぶずぶ…

先日訳したクルーグマンのコラムから: 大恐慌からえられた教訓を1つ挙げると,「馬鹿な考えの破壊力をけっしてあまくみてはならん」というのがある.で,大恐慌を引き起こす一助になった馬鹿な考えのなかには,なんと,しぶとく長らえているやつもある.そ…

虫干し:ラネカー翻訳の断片を少々

フォルダを整理していたら断片的な訳文がでてきたので,こっちに転載しておきます:まず,Foundations of Cognitive Grammar, vol.2 から: