2010-01-01から1年間の記事一覧
サールの提案している「構成的規則」と「規制的規則(統制的規則)」の区別について,大澤真幸は次のように指摘しています:
evernote に写経しておくだけでもよさそうなものですが:
[asin:487424114X:detail] コムリーせんせのこれ↓に関連して また,過去時制を使うことで状況は過去に位置づけられるだけであって,その状況が現在ひいては未来まで継続するのかどうかについてはなにも述べられない点にも注意しておこう.ただ,現在時ひいて…
ちょっとした誤訳を例に,たまには語学的なことを書いてみます.
今日訳した範囲で,コムリー先生は現在時制の「習慣」解釈について, これまで実際に生起した出来事のインスタンスをもとに 一般化がなりたつという帰納がなされている と述べています. しかし,一度もその出来事が実際に生起したことがなくてもかまわない…
またラネカーせんせいですが:
サイモン・クリッチリーが『ニューヨーク・タイムズ』の The Stone という批評ブログ(?)のモデレータになったことについて,Brian Leiter が痛烈にこきおろしています(かねてからクリッチリーが批判されていることは,こちらで教わりました):
コムリー『時制』のこの箇所に関連して,マイケル・スワンの Practical English Usage (3rd edition) より抜粋:
【追記】:wimble/wirnbleさんからのコメントで,当該の図で意図されていることについてご説明いただきました. コムリーの翻訳エントリで,"he had already left again before Jane arrived" の時間順序を見やすくするため,次の図を付け足しました:
「optical_frog 友達」で検索なさった方へ: いません.
ふっと気になって検索してみたら――Meaning in Language: An Introduction to Semantics and Pragmatics (Oxford Textbooks in Linguistics)作者: Alan Cruse出版社/メーカー: Oxford University Press, Usa発売日: 2011/01/22メディア: ペーパーバック購入: …
根拠のない説を信じ込み,増幅していったこの事件には,うんざりするような特徴が多々ある.その一つが,たとえば仮に一部の北極圏言語に雪を表す語根が多数あったとしても,そのこと自体は知的関心をもつに値しないという事実である.そんなことはありふれ…
昨日のエントリで参照されていたコラム "Senator Bunning’s Universe" の関連部分だけを追加で訳しました: さて,バニング議員もやっと阻止をやめたようだ*1.この数日,ケンタッキーのジム・バニング上院議員は上院の規則を利用して失業手当給付の1ヶ月延…
完了命令文:この形式はさらに〈まれ〉である. (7) a. Have done with it! (そんなことやめちゃえ) b. Start the book and have finished before you go to bed. (Quirk et al. 1985) (本を読みはじめて,寝る前に読み終えなさい) (安藤貞雄『英語文法…
前からのぞいておこうと思っていたのをやっと手に取りました. 市井三郎,『哲学的分析』,岩波書店,1963(昭和38年).
語用論入門の小ネタです.いまの翻訳で思い出したので書いてみました. 「どうして今日はドレスを着てるんですか?」
モダリティ研究の論文集 Studies on English Modality: In Honour of Frank Palmer がいつのまにか出てました: Studies on English Modality: In Honour of Frank Palmer (Linguistic Insights. Studies in Language and Communication)作者: Frank Palmer…
Kai von Fintel のブログで,von Fintel & Gillies (2010) "Must ... Stay ... Strong!" の最終原稿が公開されてます: Update: Must … Stay … Strong! この論文のもとになった研究発表については,2年ほどまえにここでとりあげました: 「must p は p より…