抜粋(景気は大事なんですよ)
田中秀臣先生のエントリ「国際リフレ競争第二ラウンドへ」より:
(上の記述とは直接関係ない雑感)日本の社会学者や思想家やネット論者の多くは、若者の雇用を云々するならば、この日本銀行の各国比較でみたときの異常さ(短期金融市場命=短資会社の既得権命で、国民経済人質)こそ批判すべきなのに、どっか明後日の方向みて、自分達の人気稼業にせいだしてるだけにしか思えないんだけども。それとも本気で大衆運動や党派的な政治行動で景気がよくなるとでも? そんな阿呆な日本の「知識人」たちの行動とは無縁に国際リフレ競争は冷厳に続き、その敗者(たぶん日本)には厳しい現実が待っているでしょう。いまの「知識人」に必要なのは、(日本風ではない)よくあるマクロ経済学の教科書の知識を愚直に状況にあてはめるだけ。そこには彼らの追い求める独自の「知識」は余分なので「知識人」の価値は暴落するかもしれませんが。資産価値や実体経済の下落よりも日本の社会学者や思想家やネット論者の価値下落こそいまの日本では望ましい。
しかし短期金融市場のプレイヤーの既得権益を守る日本銀行と、「ロスジェネ」論壇を中心とする日本の社会学者や思想家やネット論者たちの事実上の「同盟」というのは非常に興味深い。まさに金融ー思想マフィアといっていいのかも。ロス・ジェネ論壇で日本銀行の失敗について指摘している論者は皆無に近い。ここらへんの脈絡は追うべき価値がありそう。この「同盟」の鍵はもちろん「知識人」なのにマネタリーな知識の欠如=無知にあるわけだけど、認めんよね、そういう事実は彼らの立場に矛盾するから。
エントリの話題は各国の金融政策で上記の引用は余談部分なんですが,共感を覚えたのでクリップしてみました.