メモ：市井三郎『哲学的分析』(1963)

前からのぞいておこうと思っていたのをやっと手に取りました．

市井三郎，『哲学的分析』，岩波書店，1963（昭和38年）．

哲学的分析―社会・歴史・論理についての基礎的試論 (1963年)

• 序章 哲学的分析とは何か

第一部 社会・歴史の分析

• 第1章 維新史における主体性と法則性
  • 1.1 問題の所在
  • 1.2 維新史の一側面の分析
  • 1.3 「大政奉還」をめぐる主体と状況
  • 1.4 前提となる歴史観
  • 1.5 幕末・維新史とキー・パースン

• 第2章 明治後期における急進主義者の内面構造
  • 2.1 視点
  • 2.2 エートスの問題
  • 2.3 知性とエートス
  • 2.4 結び

• 第3章 社会分析の基礎的諸問題
  • 3.1 反事実的条件命題について
  • 3.2 反事実的条件と「自由意志」
  • 3.3 微視現象と巨視現象

第二部 論理思想の分析

• 第1章 帰納法概念の転回と弁証法
  • 1.1 問題点
  • 1.2 ベイコン的帰納法の再評価
  • 1.3 古代および近代の方法論との対比

• 第2章 ヘーゲル的「矛盾」の分析
  • 2.1 「有論」についての予備的考察
  • 2.2 「本質論」における「矛盾」概念
  • 2.3 「矛盾」概念の分析
  • 2.4 結論と反批判

• 第3章 武谷理論と近代科学論
  • 3.1 理論の発展過程
  • 3.2 技術論と検証論
  • 3.3 弁証法と分析的方法

第三部 分析哲学の多元的発展

• 第1章 分析哲学の史的展望
  • 1.1 概括
  • 1.2 二つの先駆的典型
  • 1.3 意味と認識
  • 1.4 倫理・社会・歴史

• 第2章 オクスフォード学派の非形式的論理学
  • 2.1 問題の所在
  • 2.2 初期に見られる新「論理」概念の検討
  • 2.3 自然言語と形式論理学
  • 2.4 非形式論理学の諸例
  • 2.5 弁証法と非形式論理学
  • 2.6 不毛性の批判について

• 第3章 科学論の諸問題と社会的実践
  • 3.1 問題の限定
  • 3.2 「帰納」概念の再検討
  • 3.3 「確率的論理学」の再検討
  • 3.4 科学性の規準
  • 3.5 社会的実践と科学性の問題

• 人名索引