2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フォコニエ&ターナーせんせい,「イメクラ」を考える

先生なにやってんすか. The latest inventions and twists in cultural sexual practices are reported routinely in newspapers as if they were mere curiosities. Under the title "A Plain School uniform as the Latest Aphrodisiac," a New York Time…

will の多義性を解消できるという論文

Mikhail Kissine, "Why will is not a modal"(Natural Language Semantics に掲載予定) http://semanticsarchive.net/Archive/Tc5NWFhZ/Kissine2008.pdf ▼アブストラクト: In opposition to a common assumption, this paper defends the idea that the a…

gooラボ「こども語辞書」

こども語辞書 http://labs.baby.goo.ne.jp/ ◎どんなサービス? こども語辞書は、10〜36カ月のこどもがいつ、どんなことばを覚えていくのかを、意味や発声、月齢の観点から簡単に検索・閲覧できる世界初のウェブツールです。幼い子どもに特徴的な”幼児語”の意…

はじめてでも「再突入」

スペースシャトルなどが 宇宙から地球にもどってくるとき,英語で re-enter(再突入する)といいます.名詞は re-entry(再突入).はじめてでも「再突入」です.おかしな感じがしますが,アラン・クルーズせんせいによると,意味論的にはこう考えられるとの…

The Four Horsemen:ドーキンス×デネット×ハリス×ヒチェンズ

▼ビデオ: http://video.google.com/videoplay?docid=-869630813464694890 http://video.google.com/videoplay?docid=-225595257312538919 ▼ディスカッション全体の書き起こし: http://richarddawkins.net/fourhorsementranscript

市川浩の「主語=主題化機能」論

認知言語学/機能言語学とは別のすじみちで「主語=主題化機能」のアイディアを提示していたんですね: 知覚するとき,われわれは「何か」を知覚する。その「何か」は意識の焦点にあって明瞭に把握されている〈図〉であるが,そのまわりには,不分明にしか把握…

言語系の研究書×2

新しく届いた本. ジェイムズ・ハーフォード『意味の諸起源:進化の観点から見た言語』 The Origins of Meaning (Language In The Light Of Evolution)作者: James R. Hurford出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2007/10/11メディア: ハード…

今日のハレンチさん

【初音ミク】平成ハレンチ学園校歌: http://www.nicovideo.jp/watch/sm1081353 初音ミクのリリースから間もない2007年9月17日に公開されていたすてきハレンチ動画です.伊集院光の「ハレンチ学園校歌」をミクに歌わせたもの.

らくちんでピースフル?:クリプトンさんの対応について

【2008-01-31追記:コメント欄での asさんのご指摘を反映して加筆しました.】 デッドボールPの動画を削除するよう申請した「権利者」は,VOCALOIDの販売元であるクリプトンさんでした: 今回、公序良俗に反する歌詞を伴う作品がニコニコ動画に連続的に投稿…

らくちんでピースフル:ニコニコ動画のNG設定のはなし

まだニコニコ動画にNG設定機能がそなわってなかったころ,動画で荒らしさんが跋扈するたびに「運営ちゃんと削除しろ」とか「うp主が管理できる機能つけろ」といった怒号がとびかう光景を目にすることがありました. NG設定というのは,・それぞれの利用者が…

スイッチの切り替え:野尻先生の発言から

デP動画削除の話題からちょっと遠ざかって,どちらかというと「キャラクタ/キャラ」のテーマに近いことを少々. 野尻先生いわく: 〔…〕好意的に解釈すれば、クリプトンは「ミクは清純なキャラだ」と心の底から信じているユーザーの幻想を守ろうとしたのか…

今日の電気の恋人

udongergeP「初音ミク:Computer love」(ニコニコ動画): http://www.nicovideo.jp/watch/sm1955772 ミクじゃなかったら「おバカバー」になりかねない歌詞ですが,ロボ声で歌われるとじつにすばらしいです. youtubeには輸出されていないみたい.

ピンカーのいう「急進的語用論」について

はてなダイアリー「shorebird 進化心理学中心の書評など」の shorebirdさんがピンカー The Stuff of Thought の読書ノートを継続して書いていらっしゃいます. 「読書中 「The Stuff of Thought」 第3章 その6」: http://d.hatena.ne.jp/shorebird/20080122…

Social IME

ユーザの変換・登録単語が共有される日本語入力ソフトだそうです: 「Social IME 〜みんなで育てる日本語入力〜」 http://www.social-ime.com/ 開発している方のブログ: http://d.hatena.ne.jp/nokuno/ 単語登録辞書を共有する日本語入力「Social IME」(教…

「デッドボールP」の動画削除

◆「ニコ動からデッドボールP氏の動画が多数削除の件について」 ニコニコ動画から「デッドボールP」氏の「ちょっとHなオリジナル曲シリーズ」多数が削除されてしまった模様だ。削除動画を再生してみると、「この動画は権利者の申し立てにより削除されました」…

セックスボット・ラブドール・動くフィギュア:Love + Sex with Robots を読みつつ

なんだかんだ言いつつ,チラチラと Love + Sex with Robots や著者のインタビューを読んでいるのですが,いろいろと面白いです.Love and Sex with Robots: The Evolution of Human-Robot Relationships作者: David Levy出版社/メーカー: Harper発売日: 2007…

(つづき)「ありがとうございます/ました」etc.

以前のエントリーで,駅まで車で送ってもらったときには「ありがとうございました」が適切で「〜ございます」は適切でない,ということをメモしておきました: 【文脈3】車で駅まで送ってもらったときに:a. #ありがとうございます.b. ありがとうございま…

オラなんだかワクワク(ry

先日のエントリー(「EDGEより:休日の読書リスト」)でメモしておいた Love + Sex with Robots が届きました. Love and Sex with Robots: The Evolution of Human-Robot Relationships作者: David Levy出版社/メーカー: Harper発売日: 2007/11/01メディア:…

The Power of Thought

『エコノミスト』誌の記事 なんとなく和訳してみました:

近刊:『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2008/02/01メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 585回この商品を含むブログ (174件) を見る 訳者は『ヤバい経済学』の方な…

鶴見俊輔『期待と回想』(+「言葉のお守り的使用法について」のメモ)

鶴見俊輔さんの『期待と回想』が朝日文庫になりました: 期待と回想 語りおろし伝 (朝日文庫 つ 12-1)作者: 鶴見俊輔出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2008/01/11メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (32件) を見る (底本は晶文…

「!」

「舘ひろし」→「タチ・ひろし」→(タチ vs. ネコ)→「ネコ・ひろし」→「猫ひろし」 (深夜の馬鹿力より)

認識様相の指標について

英語の法助動詞があらわす認識様相には,少なくとも (a)認識主体と (b)認識の時点という2つの変数が関わっているようです.

Anna Papafragou のモダリティ論文の解説

とある勉強会で用意した文章です.下記の文献の形式的な部分を解説してみました: Anna Papafragou, Epistemic modality and truth conditions, Lingua 116(2006), pp.1688-1702 [PDF] http://papafragou.psych.udel.edu/papers/Lingua-epmodality.pdf 形式…

(つづき)「ありがとうございます/ました」etc.

まだ引きずっております.ちょっと気がついたことを2つほどメモ.

Barbara Partee の回想:形式意味論の展開について

以前,Kai von Fintel の Semantics etc. で紹介されていたのを思い出して,改めて探しました: Barbara Partee,“Reflections of a Formal Semanticist as of Feb 2005″ [PDF] http://people.umass.edu/partee/docs/BHP_Essay_Feb05.pdf

グライス「協調の原則」の誤解

B.L. Davies, Grice's Cooperative Principle: Meaning and rationality, J. Pragmatics, 39 (2007), pp.2308-2333. 1. Introduction 2. Grice's Cooperative Principle 3. Grice's Cooperative Principle and 'cooperation' 4. Setting the scene: a backgr…

記述的意味と非記述的意味

さっきのエントリーで考えたことは,おおざっぱに言えば記述的な意味と非記述的な意味の対立と考えていいでしょう. アラン・クルーズが書いた意味論の教科書を参考にしたのですが,そこでは記述的な意味を下記のように解説しています: 文の意味のうち,そ…

(つづき)「ありがとうございます/ました」etc.

前回のエントリーでは,「ありがとうございます/ました」の時制が感謝の対象となる事柄の時間を限定している点に注目しました. 今回は,それとはまた別の側面に目を向けてみます.

チョムスキーブログ

Noam Chomsky's Blog: http://www.zcommunications.org/zspace/noamchomsky ZCommunicationsに寄せられた質問に答える形式になっています.