ハーフォード「ぜひとも知っておくべきパワーポイントのコツ3点」



小ネタです.

Tim Harford, "Three PowerPoint tips you really need to know," Undercover Economist, 31st of July, 2012.

マイクロソフトがパワーポイントを買収して25年目になる.おめでとう.


近頃パワーポイントは奇妙な地位にある――いたるところで使われ幅広い人たちに疎まれている.多用ぶりも疎まれぶりも,度が過ぎてる.


スピーカーとしてぼくがとても有益だと思ったコツを3つ挙げよう.


1) パワーポイント(や競合製品大半)でできることは3つある.視覚的な補助をスクリーンに映せる.話し手の覚え書きを箇条書きにできる.みんなに持ち帰ってもらう資料をつくれる.このどれも完璧にまっとうなことだけど,全部をいっぺんにはできない.覚え書きなら小さいカードにして手にもった方がいい.資料は問い合わせ先の詳細だとか出典だとか文献表だとか大量のデータだとかを掲載できる.写真やイラストはできるだけ単純でかっこよく見えるようにした方がいい.3つとも全部やる必要を感じるなら,けっこう:それなら3つの完全に別々のプレゼンテーションをつくり出す必要があるね.


2) 話のある箇所でこれといって映しても役立つものがないなら,なにも映さないこと.スライドショーモードにしてるなら,B キーを押してスライドを黒くするか W キーを押して白くしてやるといい.プレゼン中に直接パソコンにさわれないときは,必要に応じて空白のスライドを挟んでおくといい.話をしながら映すスライドが1枚か2枚しかなくても,なんにもわるいことなんてない――ただし,そのスライドを壁紙みたいにして放置しないこと.


3) 視覚的な補助が皆無でも問題ない.注意を自分のスライドと奪い合うのをやめたとき,どれだけみんなが自分に集中してくれるか,きっと驚くんじゃないかな.


――で,そのハーフォード当人のトーク(2012年7月18日):