うむぅ


たった2行しかない「ちらしの裏」にブックマークが3つもついております.最初にクリップしたdlitさんの人徳のなせるワザですかギギギ

 コメントにはどれも同感です.順に紹介させていただきます.

dlitさん:

特に「要素還元主義」に対するヘンテコな批判(になってないけど)は言語学以外でもよく見る。

そうですね.言語学だと――釈迦に説法ですが――複合表現の意味がその構成素の意味の総和になってないとか,そういう話がありますね.この点で A.クルーズてんてーがいいことを言ってまして,どうせ喩えるなら複合的な意味を「混合物」じゃなくて「化合物」みたいに考えてみるといいよ,とのことです*1.要素の総和じゃないという点では,塩だって塩らしい特徴はナトリウムにも塩素にもみられないじゃないか,というわけです.裏返しますと,その程度の指摘で要素還元主義の批判になるとしたら,要素還元主義とはずいぶん幼稚な考え方,誰も主張していない藁人形だろうと思います.

ublftboさん:

現代科学は現象を無理に切り取り要素に還元し、全体性を考慮しない。それに盲従する実証科学者は愚かである。ホーリズム(キリッ)。そんな風に思っていた時代がありました。愚かだったのは自分だった、というオチ。

自分もそんな風に思っていた時期がありましたです.もっとも,ぼくの場合は現在進行形でいろいろ愚かですが.

A-WINGさん:

「「要素還元主義」はたいてい藁人形」?/Wikipedia:「「分解し、網羅的に調べ、後に統合する」という考え方であったのに、後に別の人々によってこの前半の「分解」ばかりが強調され」なるほど。

参照されている wikipedia の項目は「還元主義」でしょうか.分析と総合,どっちも大事ですね.

 お三方とも,コメントありがとうございました.

*1:Alan Cruse, Meaning in Language, 2nd edition, 13.2.1