近刊チェック:ポートナー『モダリティ』


はてなブックマーク」でもチェックしておいたのですが,忘れないようにメモ:

Modality (Oxford Surveys in Semantics and Pragmatics)

Modality (Oxford Surveys in Semantics and Pragmatics)


形式意味論ベースの本ではあるのですが,目次からうかがわれるように言語学的意味論でのモダリティ(様相)の扱いについて主要な議論をまとめた本になっているようです.形式意味論だからって毛嫌いしてちゃダメですね.

第1章 導入
第2章 様相論理
  • 2.1 モダリティが論理学と意味論にとって重要な理由
  • 2.2 様相論理の基本的な考え方
  • 2.3 言語学的に現実的なバージョンの様相論理
  • 2.4 展望
第3章 モダリティの主要な言語学的理論
  • 3.1 Angelika Kratzer の研究
  • 3.2 動的論理におけるモダリティ
  • 3.3 認知-機能言語学におけるモダリティ
  • 3.4 展望
第4章 文モダリティ
  • 4.1 文モダリティという意味範疇
  • 4.2 認識モダリティの諸問題
  • 4.3 優先(義務?)モダリティの諸問題*1
  • 4.4 動的モダリティの諸問題
  • 4.5 展望
第5章 モダリティとそれ以外の内包的範疇
  • 5.1 様相文の時間特性
  • 5.2 条件文
  • 5.3 モダリティ・叙法・証拠性
  • 5.4 展望

追記

本書の草稿がオンラインにありました (via kolja-san):

Paul Portner, Modality (draft. PDF)

*1:priority modality という用語は初耳です.