"short title" とはなんだろう?(訳して「簡略書名」というらしいけど…)


ひつじ書房房主・松本さんのブログより:

文献への参照の仕方でauthor date systemとshort titleというのがあります。


author dateは分かります。chomsy(1960)のようなやり方です。short titleシステムとは何なのでしょう。一応、縮約したタイトルということになるのでしょうか。岩波古典体系みたいな呼び方でしょうか。そうだろうかと思ってshort titleでネットで検索しても、タイトルそのもののような扱われ方をしているようにも見受けられます。


また、short titleが縮約であるのなら、どう縮約するかが重要なのだろうと思いますが、そのような記述がブッチャーにもでてきません。ネットでも見つけられませんでした。縮約する方法や原則がある程度決まっていないとみんながそれぞれ勝手気ままに短くするということだと使いにくいものになってしまいます。


short titleとはこういうものだ、という何か説明をご存じないでしょうか。


(「short titleとは」 - 茗荷バレーで働く編集長兼社長の日記―ルネッサンス・パブリッシャー宣言、再び。)


 ぼくも知りたいです.なんでしょうね.

 研究社新英和大辞典で "short title" を引きますと,2つの事項があります:

1 【出版】 簡略書名《目録などで, 著者名・書名・出版地・出版社・出版年のみ記載のもの》.
2 (国会制定法の)簡略標題.
[株式会社研究社 新英和大辞典第6版]

出版関連ですから,前者がここでいう "short title" に該当しそうではあります.でも,どうやらこれは問題の語義とはちがうみたいですし.

──ううむ,やっぱりよくわかりません.


 なお,後者の語義については英語版の wikipedia に項目があります:"short title"

 法律の正式名称がやたら長く "An Act to restrict membership of the House of Lords by virtue of a hereditary peerage; to make related provision about disqualifications for voting at elections to, and for membership of, the House of Commons; and for connected purposes" などとなっているのを "House of Lords Act 1999" と略したのが「簡略標題」というものらしいです.