スティーブン・ピンカー「言語戦争のニセ戦線」(part 2/3)

Part 1 からの続きです.

メモ:マクファーレン未公刊論文 (2008) 「認識的法助動詞は評価感応的である」

ずいぶん前にチェックしていたのを再チェック: John McFarlane, "Epistemic modals are assessment-sensitive" (http://johnmacfarlane.net/epistmod.pdf)

5月後半のゲリラ訳

「道草」が 403 になっているのですが…とりあえず「ひみつきち」の方に PDF だけあげておきます: クルーグマンのコラムまとめ https://sites.google.com/site/opticalfrog/translationPDF/tr_Krugman_CollectedColumns.pdf クルーグマンのインタビュー@シ…

クルーグマン「日本に謝罪」発言の断片的引用にはうんざりですよ

ぼやき芸,自嘲的な冗談というものが世の中にはあるのでございます > ある意味でまじめなみなさま

ひみつきち更新

これまでに訳してあるジャッケンドフ『思考と意味のユーザーズガイド』をPDFにまとめて,ひみつきちの方にアップロードしました: (pdf) http://t.co/GhZ4ojI

デネット「道徳能力としての自由意思」(動画)

途中で紹介されてる論文: Clegg, Liam F. (2012) "Protean Free Will"(変幻自在な自由意思) http://authors.library.caltech.edu/29887/

「本物のマジック」

ダニエル・デネットのお気に入りでよく使い回してる一節: I'm writing a book on magic," I expalain, and I'm asked, "Real magic?" By /real magic/ people mean miracles, thaumaturgical acts, and supernatural powers. "No," I answer: "Conjuring tr…

5月前半のゲリラ翻訳

平常運転. クルーグマン@道草 クルーグマン「銀行を規制する理由」(NYT,2012年5月13日) http://econdays.net/?p=6581 クルーグマン「おてがるポンコツ経済学」(NYT,2012年5月10日) http://econdays.net/?p=6574 クルーグマン「反旗を翻すヨーロッパ…

メモ:ジョナサン・ハイト『公正な心』(The Righteous Mind)

The Righteous Mind: Why Good People Are Divided by Politics and Religion作者: Jonathan Haidt出版社/メーカー: Pantheon発売日: 2012/03/13メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログを見る Part I. Intuitions Come First, …

論文メモ:ダロン・アセモグル「孫の世代が引き継ぐ世界:権利革命,そしてその先」(2012)

いなば先生からご教示いただいた論文 (pdf) をとりいそぎメモ: アブストラクト ケインズ「孫の世代の経済的可能性*1」を踏襲し,本稿では孫たちに残される世界について推測を展開する.まず,過去100年間にわたる経済的・社会的・政治的な生活におきた最重…

4月のゲリラ翻訳活動

もう5月ですよ,こんちくしょう. 4月一杯にやったゲリラ翻訳は次の通り: ジャッケンドフ『思考と意味のユーザーズガイド』 A User's Guide to Thought and Meaning の翻訳は,スローペースながら進行中です.でもまあ,読んでいる人はあんまりいないみたい…

ジャッケンドフ+ピンカー vs. チョムスキー+ハウザー+フィッチ論争:Language Log でのまとめ

ジャッケンドフせんせいの『思考と意味のユーザーズガイド』訳読からのながれで再訪.もうずいぶん昔のことですが,『サイエンス』誌に掲載されたハウザー+チョムスキー+フィッチの「言語機能」論文に端を発する,ジャッケンドフ+ピンカーとの論争があり…

論文メモ:「流動性の罠における最適な政策ミックスを中央銀行の独立は阻害するか?」

もちろん専門外にもほどがあるのですが,いちおう(クルーグマンのブログ経由): Paul McCulley and Zoltan Pozsar, "Does Central Bank Independence Frustrate the Optimal Fiscal-Monetary Policy Mix in a Liquidity Trap?" (pdf) Paper to be presente…

3月下旬の活動記録

オンラインのゲリラ翻訳活動の記録でございます.

2月下旬から3月上旬の活動記録

はてなから足が遠のいています.べつに例のはてなブックマーク騒動のせいじゃなくて,たんに筆無精でして.はい.さて,2月下旬から3月上旬にやってたゲリラ翻訳活動は以下のとおり:

2月上旬の活動記録

平常運転. クルーグマン「ロムニーは気にしない」(NYT,2012年2月2日) http://econdays.net/?p=5949 クルーグマン「偉大なる反ケインジアンき○がい」(2012年2月4日) http://econdays.net/?p=5953 クルーグマン「ケインジアンの命題と疑似ケインジアンの…

1月後半の活動記録

あっという間に2月になりもうした.

メモ:サール『社会的世界をつくる:人間文明の構造』

「こんなんありますよ」とご教示いただいたので.Making the Social World: The Structure of Human Civilization作者: John R. Searle出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2011/08/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブ…

not ... because の2とおりの解釈とその含意

ティム・ハーフォードの TED講演 (http://www.ted.com/talks/tim_harford.html) から: Now I'm not telling you this story because I think Archie Cochrane is a dude, although Archie Cochrane is a dude. I'm not even telling you the story because …

1月前半の活動記録

ほぼクルーグマンの翻訳のみ:

チラ裏:ピンカー 2011, p.194 についてる註

[n.12] Worst Things People Have Done: White 2010a. See also White, in press, for narratives of the events and more recent estimates. The Web site lists the numbers and sources that went into his estimates. ※White 2010a: http://users.erols.…

今月の活動記録

今年ももうおわりですね.言語学関係の翻訳ネタは,ポートナーせんせいの What is Meaning? の第5章をやっと終わらせただけです: ポートナー『形式意味論入門』第5章「指示表現の複雑さ」 http://t.co/C047SikC What is Meaning?: Fundamentals of Formal S…

oh... : 投野由紀夫「アジア各国と日本の英語教科書比較」

投野由紀夫「アジア各国と日本の英語教科書比較」 教育再生懇談会会議資料 (2008年5月16日(金) 都市センターホテル) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/dai3/2seku/2s-siryou3.pdf スライドの「まとめ」から: 1. 日本の英語教科…

パーマーは認識様相も基本的に「主観的」および「遂行的」だと述べている

パーマーせんせいは義務(束縛)様相を原則的に指令型言語行為をともなうもの(したがって用語の本来のイミで遂行的)だと定義していました.これと並行して,認識様相も,彼は主観的かつ遂行的だと述べています.てっとりばやくわかる箇所を引用しておきま…

BBC4 にてウィトゲンシュタインのおはなし(レイモンド・タリス+レイ・モンク)

"Ludwig Wittgenstein," BBC4. とくにおもしろいことはなかったり(ぉ

用例あつめ: it goes without saying S で関係節

Mr. Paul identifies himself as a believer in “Austrian” economics — a doctrine that it goes without saying rejects John Maynard Keynes but is almost equally vehement in rejecting the ideas of Milton Friedman. (出典:Krugman, "G.O.P. Monet…

Palmer のいう義務様相は「指令的」だと定義されていた(が,後に微妙に変更された)

言語学におけるモダリティ研究ではずせない文献といえばフランク・パーマーせんせいの一連の著述なのですが,彼のいう deontic modality(義務様相,束縛様相)の扱いには注意が必要です.たとえば,must が表す「〜せねばならない」は,義務様相の必然性と…

must には「必ずこうなる」という不可避性の意味・用法がある(そして認識用法とは異なる)

ともすれば法助動詞の must には「〜しないといけない」(義務・必要)と「〜にちがいない」(認識的必然性)の2つくらいしか意味がないと言われがちですが,これらからはっきり区別されるべき「不可避性」(inevitability) の意味もあります.たとえば,こん…

用例メモ:"I can have done"

ふるいノートに書きとめてあったので*1: If when I make my mind up I decide to raise my hand rather than lower it, this is not something I can have done on the basis of some earlier decision to arrive at that particular decision rather than …

英『エコノミスト』より:Makerムーブメントの広まりと可能性(12/29まで期限付き公開)(削除ずみ)

ついついうっかり訳してしまいまった.無許可翻訳につき,今日から2週間の期限付き公開とします. 追記:というわけで,消しました.(12/29)